【NBOX】丹後の旅【車中泊】

2020年10月9日

とあるGWの車中泊計画

カモメ

とある年のGW。ひょんなことから私は一人でGWを過ごすことになりました。数日間とはいえ、まとまった休日です。普段いけないところにもチャレンジできます。あまり計画を練る時間はありませんでしたが、この頃には車中泊の計画を立てることが楽しくて仕方ありませんでした。ですので、ある程度方角さえ決まればサクッと計画が立ってしまいます。

候補としてはこんな感じです。

  • 南九州。(宮崎・熊本・鹿児島)
  • 山陰地方。(鳥取・島根)
  • 丹後地方。(兵庫・京都)
  • 北陸地方。(福井・石川)

色々と調べていましたが、季節の花が「藤」ということもあり藤が有名なとこにいこうと決めました。目についたのが兵庫の白毫寺。ここを起点に計画を立てます。

今までの車中泊は強行軍で移動して、疲労がたまっていました。ですので、今回気をつけたのはこんな感じです。

  • なるべく移動距離を短くする。
  • 絶対にお風呂に入る。(今までは道中にあれば入る感じでした)
  • 早い時間に夕食をとる。
  • 早起きして行動する。

できたプランがコチラ。

日程

計画は立てたものの、GWですので渋滞が最大の敵です。こればっかりは行ってみないとわかりませんしね。

では、出発です。

1日目

1日目

道の駅うずしお

愛車NBOXを駆り、道の駅うずしおを目指します。

NBOX

何故かって? ここの食事が凄いんです。絶対に食べたい! そう思い、計画に入れました。

ところが…

道の駅の手前で警備員が現れ、臨時駐車場に誘導されました。バス乗り場には長蛇の列。それでもと思い、バスに乗り込みます。揺られること数分で、道の駅に到着。ここは鳴門大橋に隣接してますので、橋の中も見られたりします。

お時間がある人は是非どうぞ。私は食事を…と思いきや、とんでもないことに。レストランに入るまで数時間、入ってから1時間待ちとのこと。

これでは旅の計画がすべて狂います。

(´;ω;`)ウゥゥ

仕方なくここは諦めます。再びバスに乗り、臨時駐車場から出発です。

黒滝

目指すは黒滝。

兵庫の少し山に入ったとこにあります。横幅が広く、ナイアガラのちっちゃい版みたいな滝です。あまり観光には力を入れていないのか、案内も少なく駐車場もありませんでした。

しかも、どこかのご家族がピクニックで来られていました。カメラと三脚を持っていくと、きっと気を使うだろうと思い今回は諦めることに。

うずしおに続き、1日目の予定は一つもクリアできていません。しかも、悪いことは続くもので、用を足しにコンビニに入りましたが、サングラスを落としてレンズが外れました。

( ノД`)シクシク…

初日は踏んだり蹴ったり。この先が思いやられます。

福知山温泉 養老の湯

その涙を洗い流すべく、福知山温泉養老の湯へ。幹線道路から1本離れたところにあります。事前に調べていただけあり、ここは大正解。いいお湯をいただきました。

道の駅 丹波おばあちゃんの里

そして、寝床である道の駅丹波おばあちゃんの里へ向かいます。予定では20時着でしたが、なんと17時には到着していました。ほとんど計画倒れなので仕方ありません。

こちらの道の駅ですが、高速ICからすぐの立地とアクセスが良い割に静かです。駐車場も広く、お手洗いも奇麗でした。幹線道路を挟んでコンビニもありますし、道の駅にも食事コーナーがあります。残念ながら食事はできませんでしたが…。

機会があれば、また寄りたい道の駅ですね。

1日目は残念なことが多く、出鼻をくじかれた感じです。そんな日は英気を養うため、早めに寝ます。

2日目

2日目

白毫寺

7時ぐらいに起床して、準備を始めます。予定より早いですが、目的地である白毫寺を目指します。コンビニで買ったおにぎりをかじりながら、田んぼの中を突っ切るようなルートを進むこと10数分。到着すると少しだけ混雑してましたが、さほど待つこともなく駐車してお寺の中へ。出店がずらりと並んでおり、有名な観光地なんだなと思いました。

藤の花は敷地をコの字に囲む格好で植えられています。本数があるので、混雑することなく見ることができました。

白毫寺の藤

こちらの写真は20mm。藤の花は接写して大きく見せたいと思いますので、広角がいいと思います。

満足して、次の目的地へ向かおうと出たんですが、反対車線の渋滞に驚きました。悠々走ってきた田んぼの道が車、車、車。

いやー、早起きって得ですね。というより、目的地に近い場所で車中泊したのが幸いかもしれません。同じ時間に起きても、移動距離が短い方が早いですものね。

天橋立

2日目は幸先のいいスタートを切りました。次は天橋立

この間の移動は長いのですが、道中ですれ違うキャンピングカーや大型のワンボックスを見ているだけでも楽しいです。この頃はまだハイエースを持っていなかったので羨望のまなざしで見ていました。そういえば、札幌ナンバーも見ましたよ。遠方のナンバーってワクワクしませんか?

話を戻します。私、天橋立に行くのは2回目なんです。前回の風景を思い出しながらコンビニで買ったおむすびをかじります。今回の旅行、まだまともな食事を摂っていません…。どうも一人だとこんな感じになってしまってダメですね。反省しながら、二つ目のおむすびを平らげます。

久しぶりの天橋立に到着。なんですが…天橋立をなめてました。幹線道路沿いの駐車場はいっぱい。一本入ったところの駐車場もいっぱい。近隣の臨時駐車場もいっぱい。

停めるところがない!

てなわけで、天橋立は諦めました。

本来ならこんな感じで観光できたはずなんですよね。(こちらは前回の写真です)天橋立は歩いて渡ることもできます。歩くのはちょっとという人はレンタルサイクルもありますので、縦断してみましょう。松林と日本海を眺めながら歩けるなんて中々ありませんよ。確か、途中にお店もありましたので休憩もできると思います。

天橋立を散策

これは北側の展望台から見た天橋立です。股の下からの絵は、実際に行ってから見てください。

北の展望台から見た天橋立

こちらの写真は北側の展望台から撮影したものをトリミングしています。レンズは35mmです。50㎜では少し画角が狭かったように感じました。単焦点の人は参考にしてください。

伊根の舟屋

気を取り直して伊根の舟屋へ。

実は、ずっとここにいきたかったんです。ご覧ください。ここは日本のベニスですよ。

一家一艘という感じで船があります。

遊覧船から見た伊根の舟屋

変わった街並みですよね。

街自体は小規模で、車の離合は可能ですがそんなに大きな道ではありません。GW期間中は交通規制もあり、一定区間しか車の往来が出来ませんでした。それでも、雰囲気は楽しめました。

でも、ここに来て急に雲行きが怪しくなりました。少しだけ降ったり、また曇ったりとパッとしないお天気です。土砂降りにならなければと祈りながら船着き場へ向かいます。

私は海からの景色が見たかったので船に乗り、湾を遊覧しました。出航するとすぐにカモメが寄ってきて、写真がカモメだらけに…

冒頭の写真はその時のものです。

野生動物って、テンション上がりますよね。

道の駅 丹波王国「食のみやこ」

伊根の舟屋を後にし、道の駅丹波王国「食のみやこ」へ。この時間になると天気が持ち直してきました。こちらの道の駅ですが、西日本最大級というのは伊達ではありません。ちょっとしたテーマパークです。駐車場も広ければ、入口ゲートも巨大です。というより、普通はゲートなんてありません。

食のみやこというだけあってか食事するところも1件ではなく、数件あります。喫茶店みたいなものも入れると10件ぐらいあるんですかね。広い場所ではイベントをしていたかと思うと、ちょっとした動物園みたいなところもあったり…

もはや、道の駅という名のテーマパークです。

道の駅丹波王国「食のみやこ」

ようやくというか、はじめてというか。ここでちゃんとしたお食事をいただきました。私が入ったのは「トン’s キッチン」さんで、京都のブランド豚である京丹波高原豚をいただけます。

ただ、結構混雑していてあまりメニューを選ぶ余裕がありませんでした。 普段はBBQとかもできるみたいで、大きめの木製テーブルがいくつも並んでいました。

そのあとは日本でここしかないと書かれていたジェラートみたいなのをいただきました。シャリシャリとした触感のアイスみたいな、そういうものです。伝わりにくくてすいません。

丹波王国「食のみやこ」を出て、お風呂へ向かいます。

夕日が浦温泉 花ゆうみ

夕日が浦温泉の外湯、花ゆうみです。

ここの露天風呂がよかったです。清潔感のある作りで、露天風呂というよりはリゾート感覚というかそんな気分になりました。

夕日が浦海岸

そういえば、夕日が浦という地名だけあって夕日が美しい場所らしいです。私が行ったときはあいにくの景色でしたが、日没の時刻は人が集まっていました。

夕日が浦海岸の夕日

道の駅 くみはまSANKAIKAN

夕日の後は道の駅くみはまSANKAIKANへ向かいます。

駐車場は広くありませんが、時間が早かったのでスペースは確保できました。おトイレの照明は感知式だったと思います。小ぢんまりとした奇麗な場所でした。

注意すべきことは、この近辺に食事するところやコンビニがないことです。私、夕食の用意をしていなくて夕日が浦まで戻りました。

みなさんも、食料の確保はお気を付けください。

3日目

3日目

日和山海岸

日和山海岸

こんな画像ですいません。竜宮城に見えるこちらは、日和山海岸の風景です。ちなみにこれは50mmをトリミングしたものです。竜宮城をメインで撮りたいのであれば150mm~200mmは必要かもしれません。

私には少し遠い景色でした。

城崎マリンワールド

さて、こちらの海岸ですが竜宮城が見える場所に城崎マリンワールドが建っています。本来、寄る予定ではなかったんですが思わず入ってしまいました。施設としては割と大きめで、縦と横に順路がありますので様々な方向からお魚たちを見ることができます。

イルカショーなんかのアトラクションもあります。こちらのアトラクションは一風変わっております。普通に宙返りさせたりではなく、物語に絡めながらイルカのショーが見られるというものです。

城崎マリンワールドのショー その1

セットもダイナミックで、洪水のような演出が見られたりします。イルカショーを見慣れた大人も、テーマパーク好きのお子さんも楽しめるような感じでした。

城崎マリンワールドのショー その2

更に驚いたのは釣りができること。しかも、釣った魚をその場で天ぷらに出来ます!

城崎マリンワールドの釣り堀

結構並んでいたので、私は見て楽しむだけにしました。

城崎街道 海の駅

道の駅ならぬ城崎街道海の駅です。

私、あまり食にはこだわらないんですがここだけは押さえておこうと思い、奮発しました。多分、かに寿司刺身定食あたりを頼んだように思います。結構な船盛が来て、少し恥ずかしかったです。

(〃▽〃)

味の方は◎。

久々に贅沢しました。(ほとんどコンビニでしたから)

お腹も満足したところで城崎温泉へ。

城崎温泉

正直にいうと、私お風呂にはあまり興味がなかったんです。でも、ここでその考えががらりと変わりました。

先にいいます。最高です。

城崎温泉はGWで初めていったんですが、気に入りすぎてその年の秋にもいきました。これは秋に行った時の写真です。

城崎温泉

城崎温泉は徒歩圏内に7つの外湯があります。それぞれ「〇の湯」と名前がついており、それぞれが十分な広さを持っています。面白いのが温泉内にある旅館のお風呂が狭いこと。普通なら大浴場は名前の通り大きいですが、城崎温泉の旅館に大浴場はありません。

基本的に外湯に入ってもらうためらしいです。その為、夜遅くまで下駄の音がカラコロと響きます。情緒があっていいですね。

外湯巡りはお金を払えば誰でもできますし、巡らないけどお風呂だけって人は1回券を購入すれば入れます。ちなみに1日パスは1,300円ですので2つ以上入るなら1日パスの方がお得です。

外湯を巡る間も道の両脇にお店が立ち並び、目と舌を楽しませてくれます。これも楽しみの一つです。

ちなみに、私のおすすめは「御所の湯」です。

サッパリした後は、帰路につきます。

淡路SA

淡路SAの観覧車

私の定宿になりつつある淡路SA。

遅くまでお店も開いていますし、お手洗いも大きく奇麗です。ちなみに、冬季にはお湯が出ます。地味にありがたいですね。

スタバもありますし、観覧車もあります。明石大橋も見れますし、お風呂があれば最強の宿ですね。

3日目はここで寝ます。

4日目

道の駅うずしお

1日目の反省も踏まえ、帰りは早めの時間に到着しました。10時過ぎぐらいだったと思います。

誘導する人はいましたが、問題なく道の駅の駐車場まで行けました。レストランも開店間際ということもあり人がいません。難なく席に到着し、赤い炙肉丼あぶりにくどんを注文します。

料理が来るまでの間、景色を眺めます。鳴門大橋に隣接していますので、窓際であれば絶景が楽しめます。

道の駅うずしおのレストランからの風景

料理の方はいうまでもなく最高です。3日目と4日目だけエンゲル係数が高めですが、序盤はコンビニばかりでしたので、バランスがいいかもしれません。

時間もあるので、少し散策。橋の中までいってみました。風が強いので、帽子やスカートの人は気をつけてください。

鳴門大橋内部

こちらは50mmで撮影しました。

うずしおと鳴門大橋を堪能し、帰路につきます。11時半ぐらいですが、もう第2駐車場に誘導されている人がチラホラ。

みなさん、道の駅うずしおにいくなら計画的に。

旅の総括

初日はどうなることやらと思いましたが、日が経つにつれて上り調子になりました。お天気も2日目の途中からよくなりましたし、最後の方はおいしいものもいっぱい食べました。

終わりよければすべてよしとはよくいったもので、初日の苦難もいい思い出です。私自身、意外だったのがお風呂が好きになったことです。今までは必要に迫られて(?)入るような意識でした。ですが、この旅で色々な温泉施設にお邪魔したことでなにかが目覚めたようです。

それでは、何かの参考にしてください。