【出雲】島根の観光【松江】

みなさん、島根県ってご存じですか?
きっと、マイナーな県だとか、山陰だから暗いイメージしかないとか思ってるんじゃないでしょうか? 実は私もそう思ってました。
イヤイヤ。意外と(?)見どころがいっぱいの島根県。あの世とこの世の境、黄泉平坂もあるんですよ。
え…興味ない?
とにかく歴史が古く、神話の舞台がいくつも現存します。そこまで古くなくてもレトロな雰囲気の大社駅。江戸時代の松江城もあります。
現代ものがいいなら、庭園もあります。しかも、近場に2つも。島根って意外に庭園王国だったりします。
それだけでなく、綺麗な夕日スポットもあります。
個人的に、中国地方で最も好きな県だったりします。
今回は島根の観光ポイントについてまとめていきます。
出雲大社

もはや、説明するまでもないかもしれません。
祭神は大国主大神。(以下「大国主」と呼びます)
私的には神社の中の神社といえる神社で、社格としてはNo1といっていいかもしれません。
日本一の大きさ
「雲太・和二・京三」という言葉があります。昔の、建物の高さを言い表したものなんです。
雲太は、出雲太郎。
和二は、大和次郎。
京三は、京都三郎の略です。
つまり、天皇陛下のいた京都御所より、大仏のある奈良の東大寺の方が大きく、それよりもさらに大国主を祀った出雲大社の方が大きかったということなんです。
なんかすごくないですか?
二礼四拍手一礼
普通の神社は二礼二拍手一礼なのに対し、出雲大社は二礼四拍手一礼なんです。
このお参りの方式は日本の神社の中でたった二つ。出雲大社と宇佐神宮だけなんです。
宇佐神宮もやはり特殊な神社で、伊勢神宮より格上といってもいい神社です。
この二つの神社は特別…というより、もはや特異な神社です。
神様全員集合
神無月についても触れましょう。昔の10月のことを神無月といいますが、なんで神様がいない月かご存じですか? 実は神様全員、出雲大社に集まるからなんです!
その証拠に出雲大社内には、神様の宿舎がずらりと並んでいます。
だから、出雲では10月のことを神無月ならぬ神在月というそうです。(って、地元の人がいってたよ!)
大国主はそっぽを向いている
みなさん、参拝しますよね。出雲大社の大国主さんは、正面を向いてくれていると思うじゃありませんか?
じつは、全然違う方向を向いているんです。方角的には西を向いています。
なんで? って思いますよね。
なんでなんでしょう。
もし行くことがあれば、建物の西側からも拝んであげてください。そしたら、目が合うはずです。
兎の楽園

因幡の白兎のエピソードはご存じだと思いますが、大国主と深い関係にある兎の像がところせましと立っています。兎好きとしては、触れずにはいられません!
ポーズは様々で、恋愛、勉強といったものから、餅つき、宴、相撲、お祈り等…
しかも、ロップイヤーまでいますよ!
現在、約50羽いるそうです。参拝ついでにコンプしちゃいましょう。
旧大社駅

ノスタルジックな旧駅舎です。
明治から平成まで使われていた実際の駅で、現在は国の重要文化財となっています。
全盛期の頃は団体さん用の列車も入ってきていたようです。
ご覧の通り、天井は格子が組まれ、シャンデリアの付け根には化粧板がはめられています。観光案内所と書かれた場所は、かつての切符売り場でしょうか。単に板を組み合わせたものではなく、細かな造作がされていますね。
力の入れようがわかります。
駅舎を抜け、ホームに向かうこともできます。
石造りの改札って珍しいですね。

D51は中を見ることが出来ます。列車好きの人は必見です。

お土産物屋もなければ、食堂もない。
昔の駅舎と、昔のレールと、昔の列車がそのまま放置されているだけ…
それだけなんですが、何もかもが自然にゆっくりと朽ちていっている。
空間ごと過去から切り離したような場所です。
だからこそ、ここは最高なのかもしれません。
時間があるなら、是非!
松江城

別名、千鳥城とも呼ばれるお城で、山陰唯一の現存天守です。
こちらの見どころは大きく2つ。
天守閣と堀川めぐりです。
天守閣

小高い丘の上にある天守閣は黒を基調としています。熊本城や松本城もそうですが、しまって見えます。外堀から天守までも距離が短く、体力に自信のない人でも大丈夫だと思います。(熊本城とかめっちゃ遠いですもんね)
松江城の天守はそれほど大きくありませんが、鬼瓦などが大きく作られています。全体的にバランスが良く、中々の迫力です。
天守閣の中にも入れます。
現存天守ですので、中は昔のまま。狭くて急な階段ですが、そこは武士になったつもりで登りましょう。
こちら、普段は日中しか登れませんが毎年10月に行われる水橙路期間中は、夜間も入城可能です。私はたまたま行ったのですが、雰囲気があっていいですよ。
堀川めぐり
松江城を取り囲む堀を、船で遊覧することが出来ます。
乗り場や時間などは公式サイトを参考にしてください。
屋根付きの船で堀を巡ります。堀ですので、波があるわけでもなくゆったりと静かに回ることが出来ます。途中の橋ではちょっとしたアトラクション(?)気分が味わえます。
日御碕

出雲大社からほど近い夕日スポットです。
灯台も有名で、よくある夕日スポットとは違って観光地化されています。
その為、整備された駐車場は広く、お店などの施設も多くあります。お店が並んだ小路を抜けると灯台が見えてきます。灯台の奥までいけば夕日スポットとなります。
足立美術館

アメリカの「日本庭園ランキング」では13年連続1位という快挙を誇る足立美術館です。
駐車場からして規模が大きく、大型バスがどんどん入ってきています。
美術館ですので、中には美術品が展示されています。古い物だけでなく、近世・現代ものの絵画などもあります。
そして、建物を庭園が囲むような造りになっています。
庭園といっても、京都のものとは大きく異なります。兼六園などの大名が作った庭園とも異なります。

整備された緑がほどほど主張しながら共存し、1枚の絵になっている…
そんな感じでしょうか。
現代の日本庭園としてのカタチといってもいいかもしれません。誤解しないでほしいのは、現代だからダメとかそういうことではなく、それぞれに魅力があるということです。
少し残念なのは、庭園の中を歩ける場所が少ないことでしょうか。まあ、美術館なんでそこは仕方ないかもしれませんね。
由志園

由志園は私の中で、「島根=庭園」を決定づけた場所です。
庭園だけでなく、花もあり、滝もあり、川もあり、温室もあり、料亭もありといったところです。広大な敷地の中に、様々なテーマで庭を造り込んでいます。勿論、庭の中を歩けますので庭園好きには最高ではないでしょうか。

また、ユニークなイベントも多く開催しています。
事前に調べていくのもいいですね。
島根観光のまとめ

今回は島根県(松江・出雲のみ)について書いてみました。
今回、書ききれませんでしたが玉造温泉や宍道湖、中海。勾玉造りなどもあります。意外と(?)見どころがありませんか?
ご当地キャラのしまねっこも可愛いですし、機会があれば、是非!
個人的なオススメ時期は10月です。
だって、神在月ですよ。(メッチャ混みますが…)