一生ものの財布ならココマイスターのコードバン

2019年12月14日

私はコードバン通しマチ長財布を使っています

新品

2017年12月。とうとう、私の手元にココマイスターが届きました。

購入したのは通しマチ長財布というものです。残念なことに、こちらは現在作成していないようです。

( ;∀;)  なんでも某国が革を買い占めたため、入手が困難になったとか…

でも、まだまだ主力級のものも残ってますし、新しい商品も出ています。気にいったものを買いましょう。

では、なぜ私がココマイスターのコードバンを選んだのか。

テーマは「最後の財布」でした。

ココマイスター日本の文化を守り、世界各国の古き良き伝説を現代に蘇らす

なぜコードバンを選んだのか

それまで私が持っていたのは妻にもらった、とあるブランドのお財布でした。10年ほど使ってましたので、ヨレヨレになってます。ここで味があればいいんですが、くたびれた感の方が強いのです。

そろそろ次の財布が欲しいなと思いました。その時、一生のうち、あと何回財布を買うんだろうとも思いました。

靴箱を見ると20年履いている靴がありました。タンスを見ると20年ぐらい着ているズボンやカットソーがありました。車庫を見ると20年ぐらい乗っているスカイラインGT-Rがありました。

どれも思い出と愛着のあるものばかりです。

この財布ももう少しいい具合に劣化してくれれば…

いい具合に劣化するものって何だろう。

そう思い、探し始めました。まずは革で探してました。牛、鹿、羊。色々あります。が、どれも決定打に欠けました。そんな中、燦然と輝く響きがあるじゃありませんか。

「コードバン」

名前だけでかっこいいですよ。名前だけじゃありません。実力もホンモノです。なんといっても「革のダイヤモンド」ですから。

コードバンとは動物の名前でなく、部位の名前です。焼肉でいえば「カルビ」とか「ロース」みたいな感じです。

コードバンは馬の臀部の革です。

では、コードバンが革のダイヤモンドと呼ばれる理由を、私なりに3つにまとめました。

希少性

コードバンはお尻の革だけなので、あんまりとれません。

つまり希少です。

美しさ

こちらをご覧ください。

15か月後

これは使用15か月後です。

ピカピカじゃないですか。

黒はより黒く、肌色は飴色に。

コードバンは劣化(エイジング)が楽しめる革なんです。表現を変えるなら「アジ」でしょうか。使うほどに馴染んでいく感じがいいです。

強靭

強い。

どれくらい強いか。牛革の3倍もあるといわれています。

強いということは長持ちさせるには必要な条件です。

希少で、経年劣化とともに美しさが増し、尚且つ強靭である。

凄いですよね。

水に弱い

唯一の弱点が水です。

実際、私も気を使っています。雨の日や暴風雨の時は全力で財布を守ってますw

それだけ気をつけても水滴が落ちたり、水たまりに落としたりしたことがあります。即座に拭けばシミとかになりませんのでご安心を。

でも、気を遣うのは確かですね。

なぜココマイスターを選んだのか

私、2016年の暮れぐらいから財布を探してました。革はコードバンに決めました。じゃ、ブランドはどうか。 コードバンのお財布を作っているところっていくつかありますよね。

ココマイスターにした理由は二つ。

  1. 日本の職人が作っている。
  2. 口コミがハンパない。

1つ目で数社に絞れます。その中で色々見ましたが、とにかく口コミが凄いです。自分用で買った人、プレゼントで買った人。みんな大絶賛です。

色々と検討した結果、ココマイスターの通しマチ長財布にしました。

実はここまでは割と早く決まったんです。

本当の闘いはここからでした。

なぜココクラブ会員になったのか

ところがですよ。ココマイスターのネットで買おうとしたら 職人製作中 。しかも、アマゾンとかにも売ってない。近くのデパートにも売ってない。

ココマイスターのリアル店舗に行けばあるんだろうけど、中々行けないし。そう思っていたら、5月に仕事で東京へ行くことになりました。

意気揚々と銀座一丁目店に向かいます。実物を見て、良ければ買っちゃうかもなどと思っていました。そんな思惑は入店後、数秒で打ち砕かれます。

「只今、革の入荷の目処が立っておらず…」

え? ここにもないの?

但し、別の色がありましたのでそちらに触れました。イイ!

ココマイスターの会員になれば、商品入荷のお知らせが届くということで即会員へ。晴れて、ココクラブ会員となりました。

地元に帰った私は今か今かとメールを待ちますが、待てど暮らせどメールが来ません。

夏が過ぎ…秋もたけなわになる頃。

街には中華製のコードバンが増えました。2万のコードバン… すぐ糸がほどけるんだろうなぁ。そう思いながらも欲しい自分がいます。

日本製他社のコードバン。高いです。でも、これでいいかな。と思う自分がいます。

何でしょうね。コードバンに対する禁断症状みたいなのが出てました。

それでも私は待ちました。

そう。あれは2017年12月14日。

ココマイスターから1通のメールが届きました。

「コードバン 通しマチ長財布の販売日時が決定いたしましたのでご連絡致します。 12月14日21時に販売開始となります」

私は一人、呟きました。

「今夜は戦場だな」

とうとう。ようやくその日が来ました。

食事を済ませ、お風呂もはいり、ココマイスターに会員ログインしたのが20時50分。商品ページは当然のように「 職人製作中 」。私同様、この財布を待っているライバルがいるはず。メルマガで情報をもらったとはいえ、気は抜けない。

すでにスタンバイしている猛者が日本、いや世界中にいるはず。ここは完璧なスタートダッシュを決める必要がある。

後1分というあたりで、別タブでニコニコ動画を再生する。

ココマイスターのタブに戻り、「 職人製作中 」と書かれたあたりにカーソルを運ぶ。右手はマウスに、左手はF5に軽く指を乗せる。

これで準備は整った。

目を閉じ、時間が来るのを待つだけ。

その時はきた。

ニコニコ動画の時報が9時を知らせる。

左手がF5を押し、ココマイスターのページが更新される。「職人製作中」の文字が「カートに入れる」のバナーへ変更される。

商品名、色を再確認し、買い物の手続きを済ませる。

21:01 ココマイスターよりメールが届く。

「この度は当店をご利用いただき、心よりお礼申し上げます。必ずやお喜びいただけるものを、お届けさせていただきます。ひとまず、ご注文の明細書を送らせていただきます」

注文完了。

包装

かれこれ、1年待ちました。



使い心地

「欲しい」という感情って、あまり続きませんよね。諦めるか妥協するか。大抵どちらかで落ち着きます。私もそうなんですが、待って待って手に入れたものが2つあります。

スカイラインGT-Rとココマイスターの通しマチ長財布です。

とにかく感動でしかない。

最初は冒頭のような写真で蝋がひいてあります。やや白っぽいの、わかりますか? この時点でクリームとかを塗るのはNGです。まずは、使って蝋を落としていきましょう。普通に使っていれば普通に落ちていきます。

話が先に行きました。最初の印象は、「硬い」です。今でもファスナーは硬いですが、新品の時は全て硬いです。小銭なんてなかなかとれませんでした。カード入れも硬い。出し入れに時間がかかってました。

それも徐々に馴染んでいきます。

蝋が落ち、徐々に光沢を帯びていきます。最初はまっすぐで硬かった財布も、私の形に馴染んできます。ズボンのポケットにさしますので、お尻の形に曲がります。最初は嫌でしたが、一生使うなら私の体に馴染んだ方がいいかもしれないと思うようになりました。その頃には最初に比べ、柔らかくなっていると思います。(いまだに小銭入れの底は硬いですが)

一年もすれば、見事な光沢と艶が出てきます。自分だけの黒いダイヤモンドです。

私、一年以上メンテナンスしてませんでした。その状態で再びココマイスターに行きました。目的はメンテナンス用品の購入です。

店員さんが、私のコードバンを非常にほめてくれました。ノーメンテでこれだけきれいなのは珍しいとのことです。

(* ̄^ ̄*)

メンテナンス道具一式を勧めていただいた後、店員さんが私の財布にある裁縫のほつれを気にかけてくれました。無償で修理してくれるとのことです。ネットでも見ていましたが、こういうのって頼みにくいですよね。でも、店員さんから声をかけてくれたのでお言葉に甘えることにしました。

その場で財布を渡すと、私の財布がなくなるので後日郵送ということに。修理に2週間ぐらいかかったと思いますが、コードバンを持っていないこの2週間がなんとも寂しかったです。

こうしてメンテしてくれますので、本当に一生使えそうです。

所有する喜び

 持っているだけでワクワクするものっていいですよね。

ココマイスターのお財布って、外にブランドのプリントとかしてないんです。(今はあるかもしれません)でも、私の財布を目にした人は必ず財布に目を奪われます。

やはり、本物は違うということでしょうか。

或いはコードバンの魔力でしょうか。

わかる人にはわかります。



最後の財布。

是非、検討してみてください。