蛍の撮影

2020年4月10日

蛍って奇麗ですよね。

スマホでは撮影不可能なこんな写真も、一眼レフと合成技術があれば可能です。(合成なしも可能ですが、あまりお勧めしません)

ちなみにこちらは25枚ぐらいを合成しています。

撮ってみたくありませんか?

なら、Let’s Try!

マナーを守りましょう

Let’s Try と書きましたが、まずマナーについて。

最近、蛍の生息域が少なくなりました。現在、見られるところは限られています。私たちは蛍を撮りたいですよね。今年だけでいいですか? 来年も、その次も。私たちの子供や孫にも見せたくありませんか?

見てもらいたいですよね。

蛍が見える場所の近くに民家があったりします。貴方がそこに住んでいて、毎日夕方になるとうるさい集団が蛍を撮りに来るとしたら。

嫌になりませんか?

仲良く楽しみましょう。

フラッシュ厳禁

蛍が光る理由は、求愛です。

蛍の光よりも強い光は求愛の妨害になるようです。可能な限り、暗くして見守りましょう。

写真を撮りたいから、フラッシュをたく人がいます。

ハッキリいいます。

撮れません。

一眼レフだろうが、スマホだろうが、フラッシュで光っている蛍は撮れません。

フラッシュをたくと、蛍もまぶしいです。人もまぶしいです。貴方も思った写真が撮れません。誰も得をしません。

蛍の一生は15日。無理なことで蛍にダメージを与えず、そっと求愛させてあげましょう。

忌避スプレー

出来る限りふらずにいきましょう。

あくまで、できる限りです。ゲンジボタルは川の近くにいますが、ヒメボタルは山奥にいたりします。変な虫や蛇もいます。身の安全の確保は大切です。

ですが、蛍のことも考えましょう。

ルール厳守

場所によっては縄が張ってあったり、何かしらの規制があったりします。

それは守りましょう。

私たちの祖先が、蛍の住む場所を奪ってきました。今、かろうじて生きています。

その場所を守ろうという人がいます。

貴方はいい写真が撮りたいからルールを破りますか?

今度は、貴方が蛍から住処を奪いますか?

ルールは守りましょう。

蛍のいる場所

まずは、蛍のいる場所を探しましょう。ゲンジボタルならきれいな川沿い。ヒメボタルなら、山奥に生息しています。

予め、見られる場所を探しておきましょう。

「ご自分の住んでいる地域 + 蛍」でググれば出てくると思います。光害の多い都会は難しいかもしれませんが、田舎なら割とあると思います。

蛍が飛ぶシーズン

蛍の種類や場所によって異なりますが、概ね5月下旬から7月あたりです。

ちなみに、私のスポットは5月下旬から見え始め、6月中旬で見えなくなります。この辺りも最寄りのスポットを検索すれば、時期がわかると思います。

蛍の撮影

具体的な蛍の撮影の手順です。

必要なもの

いつもの撮影セットで大丈夫です。具体的にはこんな感じ。

  • カメラ本体
  • レンズ
  • 三脚
  • レリーズ

レンズに関していえば、明るいものをもっていきましょう。

焦点距離に関していえば…場所によるとしかいえません。

ですので、複数の単焦点レンズを持っていくか、大三元を持っていくというのがベストです。暗いレンズでもISOの調整で撮影可能ですが、ISOを上げ過ぎると画像が悪くなることだけは覚えておいてください。

蛍が見える条件

天候としては、雨上がり。もしくは雨が降りそう。且つ、無風の時です。

時間としては、19時以降あたりが目安となります。ですが、場所や時期によって異なりますので確認が必要です。

撮影の前準備

冒頭の写真を思い出してください。

25枚の合成と書きました。

蛍を取る前に、背景の撮影をしましょう。

これが1枚目となります。

手順を書きます。

  1. 日があるうちに撮影場所に到着
  2. 構図を決める
  3. ピントをあわせる
  4. フォーカスを固定
  5. なるべく暗い状態で背景を撮影

これが5の状態です。

ここから先は何があっても構図を変えてはいけません。

その為のレリーズです。

撮影の設定

F値は開放。もしくは1段絞ったぐらい。

私のレンズは1.8です。この時のF値は2。

撮影モードはマニュアル。

SSはバルブ設定でOKです。

バルブ撮影がわからない人はこちらを参照してください。

最後にISOですが、私は400で行いました。

ISOはF値と関係してきますので、F3.5などの場合はISOを上げる方向で調整してください。

撮影しよう

日が落ちると、どこからか仄かな光が現れます。

そう。蛍です。

1匹が数匹になり、 集団になります。

どんどん撮っちゃいましょう。

車の往来があったりして、中々シャッターが開けられないこともありますが、根気よく何枚も撮りましょう。中にはこんなに光の弱い写真もありますが、どんどん撮ります。

よほどの山奥でない限り、車が来ます。長時間露光の際、ヘッドライトの光が入るとその写真は真っ白になります。ですので、1回のみのシャッターで冒頭のような写真を撮るのは困難です。

シャッターが切れる時はどんどん撮りましょう。

蛍は、いつまでもいてくれませんよ。

まとめ

いかがでしょうか。

蛍の撮影って難しそうですが、やり方さえわかれば割と簡単です。最も困難なことは、蛍の住処を見つけることではないでしょうか。

共存することで素晴らしい景色を見せてくれます。

マナーを守って美しい写真を撮りましょう。

撮影後の画像処理については、こちらの記事を参考にしてください。