【車高調】減衰力のセッティング方法

2020年6月5日

車高調いじってますか?

バネレートは購入時のものを使うので、普段はいじることはないと思います。

ですが、他にもいじれるとこがいっぱいあります。

  • 車高
  • 減衰力

今回は、減衰力の調整方法について書いていきたいと思います。

最初にお断りしておきますが、この車種でこのメーカーの車高調で、このサーキットなら何段がいいですよ! ってことを書いているわけではありません。

車高調を買ったけど、減衰力の調整の仕方がわからない。そんな人が、最初のステップを踏めるように書いています。

それでは、どうぞ。

そもそも減衰力って?

ショックの減衰力なんて知ってるって人は読み飛ばしてください。

まず、ショックの動きについてわからない人はこちらを読んでください。

結論からいうと、「バネの動きをどれだけゆっくりさせるか」ということです。

柔らかくすればバネが早く動き、硬くすればバネがゆっくり動くようになります。

つまり、硬い方が挙動変化が少ないということです。

そして、どちらかといえば伸び側に強く働きかけてくれます。

減衰力の調整方法

実際に、どこをどうすればいいのか。

製品によって場所が異なりますが、ダイヤルを回せばOKです。ダイヤルについては製品によって様々ですので、よくあるパターンを書いておきます。

  • 数字を書いているものと、書いてないものがある。
  • 数字がないものはカチカチと音がするので、それを数える。
  • 時計回りで硬くなり、反時計回りで柔らかくなる。
  • ダイヤルの位置はフロントはショック上部が多く、リアはショック下部が多い。

減衰力の調整幅は少ない物で5段ぐらいで、多いものだと32段とかあった気がします。(今はもっとあるのかもしれません)

当然のことですが、左右は同じ減衰力にしましょう。

簡単ですよね。

減衰力のセッティング方法

全体的な減衰力調整

ここからが本題です。

まず、減衰力をMAXまで硬くします。フロント、リア両方とも、硬くします。

行きつけのコースを走ります。

走ったら、フロント、リア共に1段下げます。

また、走ります。なにか違うはずです。

走ったら、フロント、リア共に1段下げます。

これを繰り返すと、どんどん柔らかくなります。

「こりゃ我慢できん」

となったら1段戻します。

それが、今のベストだと思います。

なんだ。

じゃ、逆でもいいじゃんと思った貴方。少し待ってください。

硬くしていくとロール量が減りますので、さっきより速く走れる気になります。だから、どんどん固くしていくと一番いいのはMAX値になってしまします。

慣れてくると、「足が動いていない」とかわかるようになると思います。

でも、最初…わからない時は硬い方から柔らかくしていくのがいいと思います。

ワンポイント

この時点での調整は、減衰力のみ変更してください。車高の変更などはしないでください。複数変更すると、挙動変化の原因がわからなくなりますから。それは、少し慣れてからやりましょう。

アンダーステアの場合

フロントの荷重が早く抜けているか、リアの荷重が残り過ぎている場合、アンダーになりやすいです。

フロントを硬くするか、リアを柔らかくしましょう。

オーバーステアの場合

フロントの荷重が残り過ぎているか、リアの荷重が抜けている場合、オーベーステアになりやすいです。

フロントを柔らかくするか、リアを硬くしましょう。

ワンポイント

アンダーやオーバーの調整をする際、微調整ではわかりにくい場合があります。その場合は、極端に変更してみるのも手だと思います。(例えば一気に5段ぐらい柔らかくするとか…)そうすれば、挙動の変化もわかりやすいですし、「ココ(変更前)からココ「変更後」までの間で調整すればいい」ということもわかります。迷ったらこのやり方もおススメです。

減衰力セッティングのまとめ

実は私も減衰力の調整方法がわからなくて困っていました。

当時、走り屋さんで有名だった人に教わったのがこの方法です。走っては調整して。走っては調整して…その繰り返しですので、大変かと思いますが頑張ってください。

高い買い物したんですから、元を取るだけ楽しみましょう。

ちなみに私は、減衰力の調整はザックリで、アンダーやオーバーの調整は車高で調整していました。というわけで、減衰力の調整が終われば、車高の調整をしてみましょう。