【初心者】ドリフトのやり方【練習方法】

みなさん、ドリフトしてますか?

「私はグリップだから」って意見もあると思いますが、いざって時の緊急回避術にもなりますよ。

さて、今回は初めてドリフトをする人向けの記事です。

FR車ならどの車でもできますので、参考にしてください。

練習場所の確保

出来ればクローズな場所がいいです。ジムカーナやサーキットがベストです。

もしくは人の迷惑にならない場所。夜中のスキール音は響きます。民家の近くはやめましょう。

可能であれば、低μ路がいいでしょう。簡単に滑ることが出来、タイヤを減らさずに済みます。

事故やトラブルで自走できなる可能性もありますので、複数で行くのがいいでしょう。

アクセルターン

こんなやつです。

ある点を中心に、車がグルグル回っている状態のものです。恐らく、動画なんかで見たことがあるのではないでしょうか。

まずは、これをやりましょう。

習得できる技術

最初の目標は、2点。

  • 車が流れることに慣れる
  • アクセルワークで車の挙動をコントロールする

やり方

実際の手順です。

車を停車させる

半径10mに障害物がないことを確認すましょう。

ステアリングを目一杯切る

右でも左でもいいです。

右に切れば左に流れ、左に切れば右に流れます。

回転数を5000ぐらいまで上げる

車にもよりますが、ある程度トルクを出せる回転数にしておきましょう。

クラッチをつなぐ

クラッチは一気に繋いでください。

注意点

手順1にも書きましたが、周囲に何もないことを確認しましょう。この時点でコントロール不能に陥ることはまずありませんが、念のため、広い場所を確保しましょう。

又、アクセルターンは燃料が偏ることがあります。そのせいで、ストール(エンジンが止まる)こともありますので、慌てずにエンジンをかけましょう。

練習のポイント

手順に沿って行えば、車が一定の姿勢を保ったまま円を描くように周回します。お尻が滑っているので、テールスライドと呼びます。

テールスライドに慣れてきたら、ステアリングはそのままでアクセル操作をしてみましょう。

踏み込めば外に膨らみ、緩めれば内側に入っていくと思います。

車の姿勢の把握と、アクセルワークで車をコントロールする術を覚えましょう。

パワードリフト

いよいよドリフトです。比較的、低速で行えるパワードリフトを行います。

○○ドリフトというのは、ドリフト状態に持っていくきっかけのことで、サイドドリフトや慣性ドリフトなどもあります。

サーキットでは、慣性ドリフトが出来ることを目標すると思います。

ですが、サイドドリフトにしろ慣性ドリフトにしろ、スピード域が高くなります。ですので、まずは低速で行えるパワードリフトを推奨します。

習得できる技術

次の目標は2点です。

  • 荷重移動の体得
  • カウンター操作

やり方

上の図を参考に説明します。

① 直進

真っすぐ進みます。

スピードは10kmでも20kmでもいいです。とにかく、ゆっくり走ります。

② コーナーに向かってステアリングを切る

普通に曲がれるよう、ステアリングを切ってください。ステアリングはできるだけ切っておいた方がいいと思います。

この時も速度はゆっくりです。

③ コーナーの真ん中あたりでアクセルオン

ステアリングは切ったまま、低速で曲がっていると思います。

コーナーの中心あたりまで来たら、アクセルを一気に踏み込みます。

④ テールスライドが起こる

後輪に大きなパワーが伝わり、テールスライドを起こします。

⑤ カウンターを当てる

このままではスピンしますので、カウンターを当てます。

カウンターを当てるタイミングが遅い。或いは、カウンター量が足りない場合、スピンします。

難しいですが、マスターしましょう。

⑥ カウンターの調整

テールスライド状態で車が進むようになったら、カウンター量を調整しながら車体を安定させましょう。

慣れれば、アクセルワークを含めて練習しましょう。

⑦ カウンターを戻す

カウンター走行を続けると後輪のグリップ力が戻ってきますので、それに合わせてカウンターを戻していきます。

カウンターを戻すタイミングが遅いと、カウンターを当てた方向に車が進もうとします。

この辺りのタイミングも難しいですが、マスターしましょう。

⑧ 直進

カウンターを戻したら、直進します。

この状態に戻れるようになったらパワードリフトはマスターしたと思っていいでしょう。

注意点

基本的にはアクセルターンと同じく、広い場所でやりましょう。特に、ドリフト状態後は姿勢が不安定になることが多いので、余裕を持ちましょう。

最初は無理をせず、制御できないと思ったらブレーキを踏みましょう。車を壊すと練習できなくなります。

又、③のポイントに水をまくなどして低μ路状態を再現出来るといいでしょう。

低μ路を再現するメリットは2つ。

  • タイヤの消耗が少ない
  • 低速でテールスライドを起こせる

この練習では、スピードが高い必要はありませんので、より安全にできる環境を作りましょう。

練習のポイント

手順⑤~⑦が難しいですが、やっているうちに慣れます。

お尻でGを感じ、車がどう動こうとしているかといった情報が来ます。それに対し、どういう操作をすべきかを考え、ステアリングやアクセルを操作してあげます。

と、書きましたが恐らく深く考えるのは最初だけで、身体が勝手に動くようになります。

お尻で感じ、手足が動く。

そんな状態まで持っていければ上出来です。

基礎は習得

ここまで習得したものはこんな感じです。

  • 車が流れることへの慣れ
  • 荷重移動の体得
  • カウンター操作

何かしらの原因で車がスリップしてもパニックに陥らず、瞬時に状況を判断し、身体が勝手に反応することが出来ると思います。

ここまで来ればサイドド引き、クラッチ蹴り、慣性ドリフト。それらに挑戦してもいいのではないでしょうか。

特に、サーキットでタイムを出すなら慣性ドリフトはできるようにしたいですね。

では、良いカーライフを