初心者が知っておくべき一眼レフの選び方

一眼レフが欲しいけど、どれを買えばいいのかわからない。
私もそうでした。何せ、本体とレンズを別々に買うことすら驚きでしたからw それでも何とか知識を得て、いっちょ前にブログを書いています。
ここでは私が0から学んだことをなるべくわかりやすく書いていきます。
今回はこちらの3つに焦点を当てて話します。
- カメラの構造
- イメージセンサー
- レンズ
この記事を読んでいただければ、「自分にはこんな感じのカメラがあってるな」と思えるように書くつもりです。それではどうぞ。
デジタルカメラの構造について
一眼レフ。ミラーレス一眼。コンデジ。色々呼ばれてますが、何が違うのって思いますよね。
選び方に入る前に、基本的な用語を説明します。そんなこと知ってるよという方は読み飛ばしてください。
一眼とは
そもそも一眼ってなんだろう。
レンズが交換できるか。ただ、それだけです。
レンズが交換できないものはコンデジと呼ばれますね。レンズを交換できるものが一眼です。
たったそれだけ?って思うかもしれませんが、たったそれだけなんです。でも、そのちょっとしたことがクオリティに影響したり、とんでもなく金を食ったり…するわけです。
一眼レフとミラーレス一眼の違い
カメラの内部にレフ板(ミラー)があるか。ただ、それだけです。
といってもわかりにくいので、図で説明します。
一眼レフ
一眼レフの図です。

レンズから光が入り、カメラ内にあるミラーに反射してますよね。いくつかの反射を経て、私たちの目に光が届きます。ファインダーを覗いた景色は、実際に見える生の風景です。
カメラ内にイメージセンサーというものがあります。ここに入ってきた光の情報が写真となります。フィルムカメラでいうと、ネガにあたります。
でも、現状は光がミラーに反射し、ファインダーに届いています。イメージセンサーに光が入りませんね。
シャッターを押してみましょう。
こうなります。

おおおおお!
みなさん、唸りましたよね。
イメージセンサーの前にあったミラーが跳ね上がり、光がイメージセンサーに当たってますね。
この状態のとき、写真が撮れます。そのかわり、光が私たちの目に届いていませんね。写真を撮るとき、ファインダーの中が一瞬、真っ暗になっているのご存じですか? お察しの通り、ミラーが上がっている間は真っ暗なのです。
少し長くなりましたが、一眼レフとはカメラ内にミラーがあるもののことです。ミラーがあるためどうしても大型で重量があります。
ミラーレス一眼
ミラーレスはそのまんま、ミラーがありません。

常に光がイメージセンサーに入ってきています。ファインダーから見える景色は、一眼レフのように生の風景ではありません。イメージセンサーが見ているものをデジタル化して見ていると思ってください。
ミラーレスはカメラにミラーがなく、構造も簡単です。パーツが少なくなった分、重量も軽く大きさもコンパクトなものが多いのが特徴です。現在、カメラ市場でも熱いジャンルです。これまではソニー一強だった市場ですが、ニコン・キャノンが本格参入しました。他メーカーも参入しており、競争の原理が激しい市場となりそうです。
イメージセンサーについて
構造の部分にあったイメージセンサーについて。イメージセンサーとはフィルムカメラにあたるネガであるといいました。カメラの中でも重要な部分です。
イメージセンサーの大きさは複数ありますが、今回は2種類だけ説明します。
フルサイズとAPS-Cです。
二つのセンサーの説明に入る前に、一つだけ覚えてください。
35mm。
これが一般的なフィルムの大きさです。
フルサイズ
センサーの大きさが約 35mm あります。
メーカーにって違いがあります。ニコンの場合 36mm × 24mm です。
35mmフィルムと同じ規格で作られたセンサーです。これはデジカメのセンサーの中では大きい部類です。ハイエンドモデルはほとんどがフルサイズのイメージセンサーです。
フルサイズより大きい規格もありますが、あまり一般的ではありません。ここはアマチュアの方が使う前提ですので、フルサイズを最大だと思ってください。
イメージセンサーが大きいとどうなるのか。
- 画質がいい。
- ボケの量が多くなる。
- 色の変化がなめらかに見える。
画力に関して言えばフルサイズの圧勝だと思います。
APS-C
フルサイズに比べ、一回り小さいセンサーです。
メーカーによって違いがあります。ニコンの場合 24mm × 16mm です。
そもそもAPSとは Advanced Photo System の略で、 「世界標準規格の新しい写真システム」のことです。この中で使われたフィルムのサイズに近いことからAPS-Cサイズと呼ばれます。
フルサイズに比べイメージセンサーが小さいので、画力では完敗だと思ってください。ですが、イメージセンサーが小さいことのメリットもあります。
- 本体・レンズが安価
- 本体が軽い
- 画角が小さいので望遠システムが組みやすい
価格面が多くなりましたが、これは大事です。特にレンズについては安価で揃えることができますので、色んなものを撮りたくなっても対応が可能です。
画角について
フルサイズとAPS-Cのカメラで同じものを撮った場合、同じ写真が撮れると思いますよね。
実は違うんです。
フルサイズ

ASP-C

これぐらい違います。(手元にAPS-C機がなく、フルサイズの写真をトリミングしてるので実際のものとは異なります)
画角が狭くなりましたよね。同じ場所から撮った場合、フルサイズは広角に、APS-Cは望遠に撮れます。先ほどもいいましたが、望遠効果によるメリットがあります。大体、APS-Cはフルサイズの1.5倍の画角になります。
あまり難しい話になってもいけないので、ここではAPS-Cの方が大きく撮れるということだけ覚えておいてください。
レンズについて
まず知っていただきたいのは、レンズと本体どちらを重視すべきか。
レンズ >>>>> 本体
ということです。
意外かもしれませんが、本当です。
この事実は価格にも表れています。
ニコン D5(ハイエンドモデルの本体)の価格は ニコンダイレクト で750,600円。
ニコン AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VR (望遠レンズ)の価格は2,410,000円。
凄いでしょう?
勿論、こんなに高いものばかりではありません。リーズナブルなものから、数万円、数十万円のものまであります。価格と性能は比例します。それだけにレンズ選びは深いのです。
といいたいのですが、カメラ選びの予備知識編としてはそこまでの話はしません。
レンズについて、これだけは覚えておいてください。
ニコンのレンズはニコンの本体、キャノンのレンズはキャノンの本体にしか付きません!
これ、マジなんです。
ニコンのレンズはニコンの本体に合わせて作られています。キャノン然り、ソニー然りです。レンズと本体を連結する部分を「マウント」と呼びます。ニコンの一眼レフは「Fマウント」、キャノンの一眼レフは「EFマウント」です。基本的に、異なるマウントに装着できません。
例えば、ニコンの一眼レフは「Fマウント」、ミラーレス一眼は「Zマウント」です。FTZというマウントアダプターを使えば、ニコンのミラーレス本体にニコンの一眼レフ用レンズが装着できます。同様にキャノンのミラーレス本体にキャノンの一眼レフ用レンズが装着できるアダプターもあります。
カメラメーカーが作っているレンズを純正レンズと呼びます。
カメラを買う時、メーカーを決めますよね。ほとんどの方が、そのメーカーの純正レンズも買います。次、違うメーカーのカメラを買ったとき、そのレンズは使えません。
つまり、最初に買ったメーカーのカメラと一生付き合うつもりで選びましょう。なんか急に重い話になりましたが、最初に知っておけば真剣に選びますもんね。
でも、レンズは純正以外もあります。サードパーティレンズと呼ばれます。こちらであれば、以前と異なるメーカーの本体を購入しても、レンズが使用できます。
それぞれ、どのような特徴があるのか簡単に触れておきます。
純正レンズ
カメラ本体のメーカーが作っているレンズです。
- 純正ならではの安心感
- 全て機能する
- 保証あり
当たり前ですが、本体の機能やレンズの機能が問題なく使えます。使えない場合は故障ですので、メーカーにいいましょう。
デメリットとしては、高いことです。
サードパーティのレンズ
カメラメーカー以外が作っているレンズです。こちらはシグマやタムロンなどが有名なメーカーとなります。
- 安価で高性能
- 純正にはないレンズのバリエーションがある
- 様々な本体につけられる(非対象のものもあり)
かゆいところに手が届く。そんな表現がぴったりかと思います。純正にはないラインナップが魅力です。純正に比べ、安価なのもうれしいですよね。
但し、ちゃんと動かないことがあるとかないとか。動かないといっても、カメラが壊れたりするわけではないようです。でも、できればちゃんと動いてほしいですよね。この辺は相性とかがあるのでしょうか。もし購入される際は、調査してから買うことをお勧めします。
動かない場合があっても保証外です。これは仕方ないですね。
まとめ
初めてカメラを買おうと思っている皆さん、参考になりましたか?
私も初心者なので知識が浅いですが、初心者だからこそ「自分が知りたかったこと」を新鮮な気持ちのまま書けたと思います。ここまで読まれた方は、どのあたりが自分に合うカメラか決まっているのではないでしょうか。
今回はカメラ本体について書きました。初心者向けにレンズや設定の記事も書いてますので、興味がある人は参考にしてください。